現実世界でも「縁の下の力持ち」的な人は、目立ちませんが欠かすことのできない大切な存在ですよね。
実はパソコンの世界でもあるんですよ。そんなIMEのお話です。
目次
IMEツールバー(言語バー)
みなさんはパソコンを触っていてこのようなものを見たことがありますよね。
これを「IMEツールバー」または「言語バー」と言います。
初めてパソコンで文字を入力する時に、「このIMEツールバーを見てください。”A” と ”あ”が切り替わっているのがわかりますね!」なんて説明を受けたかもしれません。
文字を入力する時に必要な「IMEツールバー」。
IMEとは何のことなんでしょうか?
IMEとは
IMEは、「Input Method Editor(インプット メソッド エディタ)」の略で「アイ・エム・イー」と読みます。
パソコンやスマートフォンなどの情報端末・情報機器で文字入力をする時に助けてくれるソフトウェアです。
IMEの役割
キーボードから受け付けた「入力」を特定の言語に変換するのがIMEの役割です。
特定の言語というのは、僕たちで言えば「日本語」ですし、中国の方なら「中国語」、韓国の方なら「韓国語」です。
だから、僕たちが日常的に使うのは「日本語IME」と呼ばれたりします。
どんな時に活躍するソフトウェア?
日本語の入力を補助してくれるソフトウェアなので活躍する場も日本語入力のあるところです。
例えば…
Outlook でメールを書こうとした時
Word で資料を作成している時
Excel で数字の説明を書こうとした時
Google で検索する時
…もう挙げたらキリないくらいお世話になっているということです。
すごいのにあまり気付いてもらえない
日本語を入力する時には大切な働きをしてくれるソフトウェアなのに、あまりその働きに気づいてもらえてないですね。
IMEは、「入力補助ソフト」とも言われるように、補助というスタンスで働くソフトウェアです。そのため単体で使われることはほとんどなくて、Word や Excel 、Outlook などのアプリケーションソフトで必要に応じて利用されるものなんです。
Wordってすごいなぁ。Excelって便利だなぁ。と思っても「IMEすごっ!」とはなかなかならないわけですよね。まさに「縁の下の力持ち」です。
IMEにはどんなものがある?
よく知られているところでは、マイクロソフト社の「Microsoft IME」でしょう。
「Microsoft IME」は「MS-IME(エムエス・アイエムイー)」と呼ばれることもあります。
また、同じマイクロソフト社のOffice製品に付属した「Microsoft Office IME」を使う方も多いと思います。
最近ではクラウドサービスの充実で僕の周りでもOfficeを使う人が若干減った気がします。そういう意味では「Microsoft Office IME」を使う人は減っていくのかもしれませんね。
「ATOK(エイトック)」は、ジャストシステム社のIMEです。
長く使う人が多くて変換精度も高いし、学習機能も定評があります。ただ、他のアプリなどと相性が悪くて問題が起きることもあります。
「Google 日本語入力」は、Googleが開発したIMEです。無料で利用できるのに豊富な語彙と便利な機能で最近は利用している方も増えているようです。
まとめ:IMEにも要注目
スマートフォンも多くの方が持つようになり、日本語入力アプリもたくさん出てきました。
入力に関しては「変換できればいいや。」と考えてしまいがちですが、Google 日本語入力をはじめとして特徴ある日本語入力システムが増えたのですから、少し注目してみてはいかがでしょうか。
あなたにピッタリのIMEが見つかるかもしれません。